東林寺


東林寺
東林寺

東林寺は応安3年(1368年)に虎渓良乳(こけいりょうにゅう)禅師により開山さ れた曹洞宗のお寺です。
また東林寺は岩手県江刺郡の黒石にある正法寺の末寺になっています。

かつて東林寺は現在の村山市白鳥の宮下地区にありましたが白鳥氏の谷地入部に従って谷地に移ったとされています。

山門をくぐってすぐ右手に文化元年(1804年)に谷地の名主の方々によって建てられた白鳥十郎の顕彰碑があります。
また本堂奥の須弥壇には白鳥一族の位牌が安置されています。

現在、白鳥氏の菩提寺は東林寺ですが、かつては種林寺が菩提 寺でした。
種林寺も東林寺と同じように村山市白鳥から谷地に移ってきたお寺でしたが白鳥氏が滅んだあと荒廃してしまい寺だけが尾花沢市芦沢に移り白鳥氏の 位牌は一時三社宮に安置された後(注)、東林寺に移されました。

春の門前
春の門前

東林寺の寺の紋は白鳥氏の家紋に由来する「丸に二引両」で す。

家紋「丸に二引両」
 
丸に二引両は足利源氏の家紋として有名で 足利源氏の末裔である最上氏も丸に二引両を用いています。 しかし白鳥氏は源氏ではなく藤原氏であるとされるため なぜ白鳥氏が丸に二引両を用いたのか仮説はあるものの確かなことはわかっていません。

白鳥十郎顕彰碑
白鳥十郎顕彰碑

台座の丸に二引両
台座部分に刻まれた「丸に二引両」の紋

屋根瓦の寺紋
屋根瓦の寺の紋 「丸に二引両」

注:白鳥家累代の位牌を仮安置したのは三 社宮ではなく、大町観音堂とする説もあります。