大町観音堂

大町観音堂は西村山郡河北町谷地の大町地区にあるお堂です。

かつて大町には白鳥氏の菩提寺の種林寺がありました。
種林寺は白鳥氏代々をともらうための寺で檀家が少なく白鳥氏の滅亡と共に荒廃してしまいました。

種林寺には十郎長久の守り本尊がありましたが種林寺の荒廃に心を痛めた大町村（現在の河北町谷地大町地区）の人たちが観音堂を建て種林寺の本 尊を信仰したそうです。本尊は慈学大師の作と伝えられています。

谷地城築城の時、本丸の病門方向に薬師堂が建立されたといわれています。
大町観音堂のあるあたりが谷地城の病門方向に当たります。
現在、大町観音付近に薬師堂らしいお堂は見当たりません。
大町観音堂を薬師堂として紹介する方もいらっしゃいますが真偽ははっきりしません。大町観音堂の縁起には諸説あるようではっきりしないのが現状の ようです。
現在でも信仰を集める観音堂で今でも月の決められた参拝日に地区の人が集まり熱心に手を合わせています。

大町観音堂の南に種林寺があったと伝えられています。
種林寺が荒廃してしまった時に白鳥家累代の位牌を三社宮に仮安置 したといわれていますが仮安置したところは三社宮ではなく、ここ大町観音堂とする説もあります。

現在、位牌は東林寺に安置されています。